少し前に、やんばるに住む知り合いの方から、
昔から胃腸によいとされている葉(名前は調べ中)を頂きました。

お茶にするといいとのことで、さっそくお茶にして、
胃腸の調子が悪い時などに飲んでいます。

良薬口に苦し、です。とても苦いですが、胃がすっきりします。
胃腸が弱いので、とてもありがたいお茶ができました。
そして、もう今は時期が過ぎてきていますが、
今年はいろいろな山菜を食べてみました。

アカメガシワやタブノキの新芽は赤くて、
春の陽にあたると、とてもきれいでした。

葉物は粟国の塩をかけて、てんぷらでいただきました。

油に入れると、ふわっと花のようにひらいてきれいでした。
ついでに主要蜜源になってるセンダングサも、てんぷらにしました。
これは、たくさん生えている雑草ですが、とてもおいしいです。
種もたくさん服にくっつくし、すぐ生えてくるしで、
よく思われることが少ない草ですが、
食べれるとなると、ちょっと格が上がりそうですね。笑。
そして、ヒカゲヘゴはおひたしで、つわぶきは炒め物でいただきました。

つわぶきは小さい頃から私の地元でも食べていて、
おばあちゃんがよく作ってくれました。
皮をむいていると、とても懐かしい香りがして、
あくで黒くなった指先を見て、おばあちゃんの手を思い出しました。
そしてびっくりしたのが、ヒカゲヘゴ。
切ってみて、ん?見たことある模様。

なんと、樹皮の模様と同じ模様!

樹皮は側面なのに、これは断面。もしかして?と思って調べてみました。
ヒカゲヘゴは生長と共に葉を落としていくので、
その葉の落ちた痕が、この茶色い模様となり樹皮に残ります。
この新芽も成長し、伸びて開いて葉となるので、
その付け根と考えると、納得ですね。
おもしろい発見でした~。
スーパーで買うものだけが食材ではないことを体感できたわけですが、
やはり、作物ではないのでわきまえが必要です。
乱獲や、同じ場所からの採取は、数を減らしてしまいます。
いざいと同じで、小さいものは採らずに残します。
少しだけ、春の恵みをおすそ分けしてもらう気持ちで、
ありがたくいただきました。
そして、戦時中や戦後、やんばるの人たちは、このような山菜を食べ、
飢えをしのいだそうです。
よりいっそう、森の恵みのありがたさを感じる春の始まりでした。