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アルカエの日々のこと

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今年もツルヒヨドリの花の時期

11月、毎年この時期になると、あちこちで目につくようになる植物があります。
いまや悪名高い特定外来生物ともなったツルヒヨドリという植物です。



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ツルヒヨドリの花。2021年12月上旬




11月から12月にかけて、白っぽい小さな花を集合して咲かせるので、遠目にもぼわぼわしたわたのような花が目立つようになります。
(過去の記事はこちらから)

ツルヒヨドリは成長がとても早くて、つる状なのであっというまに絡みついた木々を覆っていきます。
そして、覆いつくした木々から陽の光を奪うばかりか、自らの体からほかの植物にとって害のある物質を出して、やがて弱らせてしまうことから、植物の多様性を低下させることが世界各地で警戒されています。
(環境省がまとめた情報はこちら

このツルヒヨドリ、たんぽぽと同じキク科の仲間で、たねもたんぽぽみたいに綿毛に乗せて飛ばします。
そのせいもあって、いつの間にか自宅の庭にツルヒヨドリが生えていることがよくあります。



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たんぽぽの花みたいに、フワフワしたたねをつける。2021年1月中旬




野外で増えてしまったツルヒヨドリを取り除くのは難しいことですが、自分の庭に生えている株を抜き取ることはできます。
それぞれのご家庭で、これをやればかなり効果的な防除だと思います。
そのタイミングが、種を付ける前のまさに今、10月~11月です。

特定外来生物は、外来生物法で指定されている生きものなので、抜き取るあるいは刈り取って触ることもいけないのではないかと思っている方もいるかもれません。
でも、自分の庭(所有地)に生えている特定外来種であるツルヒヨドリを抜き取って、燃えるごみとして市町村指定袋に入れて燃えるごみの日にごみ捨て場に出す行為は、違法ではありません。
むしろ、ツルヒヨドリが自宅の庭に生えていることを知りながら放置すると、『保管』という違反に抵触する可能性があるようです。

普段何気なく見ている庭の植物の中に、ちょうど今時期、小さな白っぽいつぼみをたくさん付けた、植えた覚えのないつる植物は生えていないでしょうか。
この機会に是非、ご自宅の庭のツルヒヨドリを確認してみてください。

燃えるごみというのも少し残酷な気がしますが、切ったツルヒヨドリは土の上に置いておくとその部分から根が出てきて余計に増えてしまいますから、やるからにはちゃんと処分することが肝要です。



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虫からの人気は上々。2021年12月上旬




ツルヒヨドリの花、みつばちたちは結構お気に入りの様子で、見るとだいたい来ています。
どんな味なのかしら。



by archae88 | 2022-11-05 14:17 | ●生きもの | Comments(0)
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