沖縄は今、梅雨の真ん中です。
それなのに、これといった雨も降らず、良い天気が続いています。
このまま夏になってしまいそうな、そんな風につつまれて立ちつくすこともしばしば。
海に行けばわかるかもしれない。
なんとなくそう思って、ピンクモダマ(*)を浜辺に連れ出してみました!
あーいいねー!!
スプラッシュ!
やっぱり漂着ゴミの中にあるのがハッとする!(置いてます)
現地で会った方とツーショット!(エンタダ cf. トンキネンシス)
ロケ地:宮古島
僕はこのピンクモダマが妙に好きで、どうにか栽培を成功させてたくさん手に入れたいと、この15年ほど栽培実験に取り組んでいます。
せっかく苦労して拾ったレアなたね(*)なのに、次から次へと実験に使うから、同じビーチコーミング(*)が趣味の人からはクレイジーがられます。
実際、大きく育てるのはなかなか難しく、もう何代目になるやら。
でも、今年の実験の基盤は過去最高で、ついに、成功してしまうかもしれません!
幼い葉っぱよ、走れ!
海辺に立つと、なんとも陽気なかーちぺー(夏至南風)が押し寄せていました。
思い思いに合流した風たちは俄然力強く、さらに北を目指すといって止みません。
同じく南から先に到着していたアジサシらは、その羽ばたきに再会の嬉しさが弾けているようでした。
掌の中のピンクモダマも、やけどしそうなくらい熱い!
そうか、ここは島なんだな。
そして、もう大した雨は降らなそう。
夏が始まっているみたいです。
*ピンクモダマはレアなたね
とあるマメ科植物のたねのことで、3㎝ぐらいと大きい。
沖縄に生えている植物ではなく、自生地の外国から海に流れ出たたねが、黒潮にのって沖縄近海まで流れ着き、台風や冬の北風で砂浜に漂着する。
なまえのとおり、ピンクがかった紅色をしていて、とてもきれい。太陽光の下では息をのむほど、魅力的な色彩を放つ。
めったに落ちていないのでなかなか拾えるものではないが、運よく浜辺で拾った人は観賞用、お守り、心の支えとして大事にする傾向がある。
はるか昔の男の人は、意中の人に贈ったに違いない。きっと。
*ビーチコーミング
いそこじきとも。浜辺をさまよい、波によって砂浜に打ち上げられた様々なもの(漂着ゴミ)たちから、目当てのものを拾う行為。
海外のサイトを見ていると、意外と?世界規模で同様の趣味人が分布している模様。