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アルカエの日々のこと

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カテゴリ:●生きもの( 34 )

台風直後のやんばる

久しぶりに、強烈な台風をまともにくらいました。
街は街路樹の切れ端が道の脇に積み上がり、まだ信号の付いていない交差点も少なくありません。
山はどうか。やんばるのよく行く森の中を見てきました。



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林床に散らばる枝




林床のいたるところに、台風によって折れた枝や木そのもの、まだ青い落ち葉が降り積もっていました。
この分だと、やんばる中のあちこちに膨大な量が落ちていることでしょう。

動物調査の仕事で昆虫以外の動物を探索することがありますが、林床に転がっている木の枝や落ち葉は絶好の探索ポイントでもあります。
持って裏返してみると、カメムシや甲虫の仲間、陸産貝類などがよくくっついています。でもどんな枝でもいいのかというとちょっと違います。
なかでも陸産貝類は好みの枝の傾向が目に見えてわかりやすく、多くの種が「朽ち過ぎていない微妙にフレッシュな」朽ち木や落ち葉に限ってくっついています。
貝たちは枯れた植物体や付着物を食べているのでしょう。住処としても使っている様子。
同じ朽木や落ち葉でも、常にいろんな生き物に分解されてどんどん状態が代わっていくので、貝にとっては好みのそのひとときだけが大事なのでしょう。
その次は菌類が独占して食べるのでしょうか。それともシロアリか。
どんな状態の朽ち木を観察してみても、何らかの生き物の営みが感じられるので、きっと森の住人たちは順番待ちです。



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明るくなった森



台風直後の林内は、前に比べて明るくなっていました。
枝が折れたことに加えて、森を覆っていたマント群落がはがれたり枯れたりして見事に無くなっていました。
マント群落は、森を乾燥や日照りから守る一方で、台となっている木から光を奪ったり病気を引き起こす原因になるなどして、長期的にみると台木の樹勢を弱めてしまいます。台風によるこのぐらいのスパンの更新はちょうどいいのかもしれません。

人にとっての被害ばかりが取りざたされる台風ですが、はるか昔からそこにある森からすればもうとっくに慣れっこで(といっても大量の生きものが死んでいますが)、むしろ様々な森の住人たちの大事な餌や住処の供給、健全な森の維持の大事な要素でもあるんですね。

台風が去ってから二日目、もういつものようにオオシマゼミがうるさく鳴いています。


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オキナワイシカワガエルの幼体がいました。青っぽくてすごくきれい!



by archae88 | 2018-10-03 01:49 | ●生きもの | Comments(0)

”巣立ち”のつづき の つづき

”巣立ち” のつづき のつづき がありました。

玄関先で親鳥が毎晩、眠るようになり数日後。

なんと!
さらにヒナも加わり、三匹で眠るようになりました~




最近は、昼間は庭から少しだけ離れたところで練習しているのを
見かけます。(鳴き声で分かる。笑。)




先日は、こんななってました~

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これ以上動けない!足ぷるぷる~ か、
ここまで行けたぜ!どうだ~ なのか、
私には前者に見え、
すぐ上の電線で鳴いている親鳥が、
じっとしていなさい!
と言っているように思え、おかしくて仕方ありませんでした。



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そうして、また夕暮れになると庭に戻ってきて眠るので、
野鳥を飼っているような気分です。
おもしろいですね。

そんな日々もそろそろでしょう。
そっと見守ります。


by archae88 | 2018-05-20 00:42 | ●生きもの | Comments(0)

”巣立ち” のつづき

我が家の庭で生まれた、シロガシラのヒナたち。

”巣立ち” のあとは、もうすぐにいなくなるだろうなぁと
思っていたのですが。

我が家を拠点に、庭の木から木へ
飛行訓練を毎日するようになりました。
巣立った後のヒナの様子です。


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5/4の様子


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5/7の様子


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5/9の様子


親鳥の誘導で、ヒナたちは毎日順調に飛べるようになり、
今では枝から枝へ、ぴょんぴょんできるようになっています。




なにより、とってもおもしろいことがありました。
ヒナたちが巣立った日から、
なんと、親鳥が玄関の真ん前の枝で、
毎晩、眠るようになりました~!
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夕方になると、飛行訓練からヒナと一緒に庭へ戻ってきて、
薄暗くなってくると、玄関先にパタパタやってきて、
親鳥が2羽、丸まって寝床に付きます。
ヒナも近くにいるのでしょう。
電気をつけても、お洗濯物干したりしても、
ぴくりともせず。毎日眠ってます。
もう今日で、一週間は経ちます。

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最初は、葉っぱの裏に隠れたりしてたのですが、
今では丸見え。
手を伸ばしたら触れる位置にいます。
頭を羽の中に隠して眠ってますよ~もふもふ~




しばし、この不思議な
野鳥との暮らしを楽しみたいと思います♡


177.pngつづきがあります→”巣立ち”のつづきのつづき




by archae88 | 2018-05-13 00:48 | ●生きもの | Comments(0)

ノグチゲラのひな

ゴールデンウィーク、みなさまいかがお過ごしでしたか?
我が家は、やんばるへ行ってきました。


夫が、ノグチゲラの巣がある森まで連れて行ってくれました。
ノグチゲラは、自分で木に穴をあけて巣を作ります。
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しばらく待っていると、

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ヒナが顔を出しました♡
見た目、結構、大人並み!
鳴き声も、キッ!と立派に鳴いていました!
するとそれにこたえるように、親鳥の声が呼応し、


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えさを持って、巣に戻ってきましたよ。

沢を挟んで、わずか15mほど。
子供たちも一緒に、ブユの攻撃をうけつつ森で息をひそめて。笑。
かわいいヒナと給餌の様子を見ることができました。

生き物の親子はみんなおんなじね~
と思う、たのしい子供の日となりました。




おまけ。

毎年この時期のたのしみは、来た来た~と、
早起きして、お弁当作って、
夜明けの空の下で、アカショウビンの声を聞きに行くことです。
この日も、朝焼けとともに涼やかな声が広がりました。
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そして、いつもキュンちゃんに想いを馳せるのです。
元気に生きてくれていたらいいなぁ!





キュンちゃんの記事はこちらです。




by archae88 | 2018-05-12 11:40 | ●生きもの | Comments(0)

巣立ち

今日はしとしと雨です。
みなさま、ゴールデン ウィークはいかがお過ごしですか?

今年も我が家の庭に、鳥が営巣しました。
しかもシロガシラとキジバト、同時に2種類!
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●シロガシラの親と子(4/25) 三匹のヒナが生まれました。
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●キジバトのヒナ(4/21) 二匹生まれました。


おうちのすぐ近くでは、毎年ツミも営巣するので、
(ツミは鷹の仲間で肉食なので、人がいると襲いにくい)
程よく人が近く、
木が生い茂ってる我が家の庭は、
どうやら好まれているようです。

しかも、昨年メジロが巣をかけた場所と、
全く同じ所に今年はシロガシラが巣をかけました。
庭の階段脇で、真横を通るんですがね。これがいいのか。
もう、ここの木切れないなぁ


【観察きろく】
親鳥が巣の材料を運んできてはせっせと
構築していくころから、毎日観察していました。

ハトは、巣も荒くてできるのが早かったけど、
巣立ちもすっごく早かったです!
巣もあっという間にできて、
親が巣に座ってからは、ずっと座りっぱなしでした。
旦那ハトも来なかったので、きっと飲まず食わずね。
(と思いましたが、調べてみると、
オスもお乳が作られるようなので、交代で座っていたのかな)
そして、ヒナが巣から見えた頃には、親はいなくなりました。
ハトってお乳で育てるんですってね。(口から)
その後、親が餌を持ってくるでもなく、
巣立つまでずっと一人でした。
ハト乳の栄養すごいんだな、きっと。
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●20日弱で、もう立派にハト姿(4/26)

その点、シロガシラは、
ほんとに感心するくらい、夫婦協力しての子育てでした。
巣ができると、親が座り、卵をあたためている様子。
少しすると、ヒナの声が聞こえだして、大きく開けたくちばしが見え隠れ!
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●大きくなってきたヒナたち(4/27)


モフモフの頭が見えだし、だんだん大きくなり、巣のふちに立つようになりました。
そうして、先週末から順に巣立っていってます。

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●一匹目の巣立ち(4/28)
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●二匹目の巣立ち(4/29)
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●三匹目の巣立ち(5/2)

毎日毎日、見ていると、親の声色の違いが分かるようになり、
なんて言ってるのか、だんだん分かるようになりました。
そんな私を容認したのか、最近では私がヒナに近づいても、
以前のように、警戒する鳴き声をしなくなり、
目の前で餌をあげたりするようになりましたよ。


こんな雨の中も、親鳥は朝からせっせせっせと
子供に餌を運んでいます。
三匹目の子が、あともう少しです。
梅雨に入る前には、みんないなくなって、
自分でエサがとれるくらいになるんだろうな。



おまけ。
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昨年、庭で産まれたメジロのヒナたち。もう立派に親だろうな。
庭に遊びに来てくれてたらいいな。


177.pngつづきがあります→”巣立ち”のつづき



by archae88 | 2018-05-03 16:52 | ●生きもの | Comments(0)

石垣にて

シロアリの巣に開いた穴を覗いたらアカショウビンの巣でした。

先日行ってきた石垣島にて。
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光の加減で赤とも青とも見える羽色は、美しいね!
してこの顔よ(笑)
ごめんもう覗かないよ。
ただ、キュンちゃん知らないかな?






by archae88 | 2017-06-14 10:18 | ●生きもの | Comments(5)

ツルヒヨドリ

今時期、あちこちで花が咲いていて目立つ

この可愛らしい植物、見たことありますか?

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ミツバチもよく訪花していて、いい蜜源植物が増えてきたな

と喜んでいる養蜂家さんもいるんじゃないでしょうか。
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これはツルヒヨドリという植物で、可愛らしい見た目と名前とはうらはら。

環境省の指定する「特定外来生物」に今年8月に指定され、
世界の侵略的外来種ワースト100にも入っています。
国レベルで、在来の生態系に甚大な被害をもたらす恐れのある
外来植物、と警戒しているわけです。

この植物は蔓(ツル)性で成長が速いことから、生育すると
そこに生えている他の植物に絡みつき、一気に樹冠を目指します。
さらに隣の木にも蔓を伸ばしぐんぐん枝分かれして、
あっという間に森ごと覆い尽くしてしまいます。
ツルヒヨドリの巨大な幕に森が覆われるイメージで、違いありません。

そういう状態が森に続くと、元々生えていた植物は
日光を十分に受けられなくなり、
雨を含んだツルヒヨドリの幕が元の木の葉を弱らせて
病気の発生を招くなどして、やがて衰弱していきます。

大体の外来種に言えることですが、
日常生活で目に見えて分かるようになってきてからでは、
防除は、もう手遅れの場合がほとんどです。

まずは、外来種を入れないことが大事で、
入ってしまったら増やさないこと。
さらにできたら駆逐すること。


でももっと大事なのは、
なにが外来種か、わかることです。


そのためにはせめて、近所で暮らしているなじみの顔を
もっと覚えてあげてもいいのではないでしょうか。

みんなが、身の回りに元々いる植物や動物の顔を
なじみの顔として覚えていたら、
見慣れない外来種を見れば、なんだこいつは?って
発見が早くなり、有効な対策もとれるようになるかもしれません。

このツルヒヨドリという外来種は、
山の森から人家の庭まで生えています。

個人でできることとして、
せめて自宅の庭や近所に生えている株を常に駆除する方法は
有効ではないでしょうか。
ただ注意が必要なのは、このツルヒヨドリはとても強い植物で、
切った枝からも再生することがあります。
切ってそのまま打ち捨てていたら余計増えていた、
なんてことになりかねません。
引っこ抜いた根っこはもちろん、刈り取った枝もゴミ袋に入れて
焼却処分にしたほうが賢明です。

近所の株の花を観察していると、ミツバチが訪花しました。
蜜源植物が増えてよかった、なんてとても喜んではいられません。

世界自然遺産に指定されつつある島に住むものとして、
また養蜂家さんなら、なおさらそうあってほしいものです。



ツルヒヨドリの外来生物としての特徴をまとめたものを
環境省が作成しています→



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写真がよくないですが、住宅街での繁殖例です。(沖縄市/駐車場一角)
ギンネムの上を、今年で一気に覆うように増えました。



※花や葉の形状など、見分けがつきやすいよう、
写真も一緒に、後ほど追記します。
by archae88 | 2016-12-12 23:49 | ●生きもの | Comments(0)

キュンちゃん

キュンちゃんは7月の上旬、夏の真ん中に家にきた。
ちょうど今頃の2015年、去年のこと。
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拾ったばかりの頃のキュンちゃん。


キュンちゃんは、リュウキュウアカショウビンという渡り鳥のヒナでした。
キュン、キュンって鳴くから、娘がキュンちゃんって呼びはじめました。


家に来る前、キュンちゃんは山にいた。


台風が迫っていた森の中にいた僕は、唸り声をあげている風の中に含まれていた「キュン」を聞きました。
探すと、林床の陰にうずくまっている小さな鳥のヒナを見つけました。

生まれたてってほど幼くもないけど、棘のような羽しか生えていなく、自立しようと頑張っている幼鳥にはとても見えない。

まわりには巣らしい洞もなく、ただ、親なのか、時折成鳥の声が周囲から聞こえました。

何か理由があって、そこにうずくまっているらしいのだけど。しばらく様子を見ようと、その場を離れました。

夜になって、風がいよいよ濃く低く洗うように森に吹き始めても、ヒナはそこにいました。
思いのほか元気で、少し斜面の低い位置に移動もしていました。

巣のある立枯れ木が倒壊でもしたのか、他の兄弟に巣から締め出されたのか、親が死んでやむなく巣から這い出してきたのか。

キュンキュン元気に鳴くのですが、雨も降り始めてるし、斜面の下は深い沼だしな。
この台風を生きて越えれるか。別に死んでもいいし。それが自然の摂理なら。

うーん飼うのは大変だよ?相当食うよ。それもフレッシュな生き物だけ。


そうだな。見つけなかったことにしようか。


結局、ポケットに突っこんで連れて帰りました。


かくしてキュンちゃんは、我が家に迎えられ、名前も与えられました。

キュンちゃんは想像していたよりも、大量の餌を食べました!
タイワンツチイナゴ、ショウリョウバッタ、ホオグロヤモリ、ジャンボミルワーム。。。
とにかくゴクゴク飲み込みました。

娘も妻も、僕よりもキュンちゃんを大事に世話をしました。
娘は毎日たくさんのバッタを採りに行き、妻はタイミングを見てしっかり給餌を。

キュンちゃんは応えるように大きく、綺麗な鳥に成っていきました。



何日か経つと、伸びきった棘の羽がやぶれて褐色の羽が現れた。
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この頃には、妻を見ると「おなかすいた!」って(そう見える)鳴いて呼ぶようにもなりました。


さらに何日か経つと、背中から腰にかけての特徴的なあのラインが現れていました!
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やがて、近所の熱帯魚専門店に、
”ぜんぜんそんな感じじゃない女の人(妻)がジャンボミルワーム
だけを買いにしげしげと通っている”
というちょっとワケありな光景が普通になってきた頃、キュンちゃんの巣立ちの時がきました。

春から夏にかけて、沖縄や日本本土で過ごしたリュウキュウアカショウビン達は、今度は東南アジア方面へ南下します。
健全なリュウキュウアカショウビンなら、この流れに従って仲間たちと南下しないと。
キュンちゃんの野生復帰を確実にするためにも、ここでリリースし仲間たちの旅団に合流させることは大きな意味があると考えました。
キュンちゃんもそれが宿命であると本能で解っているかのように、この頃かごの中で盛んに飛び始めていたのでした。


キュンちゃんがいた場所に行きました。
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最後のお別れ。
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娘も、さびしいながらも折角決心したのに、鳥かごを開けても、なかなか飛んでいこうとしない。
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ようやく飛んだけど、あえなく木の枝に不時着。放して大丈夫かな??
餌とれるかな。一人で生きていけるのか。
放してしばらく、僕たちはキュンちゃん用の鳴き声でそんな気持ちをキュンちゃんに問いかける。キュンちゃんもまた「キュン」と応えていました。

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ためしにリュウキュウアカショウビン成鳥の鳴きまねをしてみる。
「フィッフィーー」

応えるように鳴きかえしてくる個体がいる。
キュンちゃん、飛べよ。周りに仲間がいるぞ。飛んで、南下する仲間たちの旅に加われ。ここにいてはいけない。

いつまでも見ているわけにもいかないから、ここでお別れ。
僕だけは明日、またここに様子を見に来るとして。


翌日の夕方、またキュンちゃんを放した場所に来てみました。
どこを見てもキュンちゃんの姿はなく、鳴きまねをしてみても応える者はいませんでした。

さすがにどこかにいってしまったか。
割と近くに道路あるし、ひと肌恋しくて飛び出したりして轢かれてないだろうな。
この辺カラスが多いのも恐いな。
あいつ大丈夫かな?
どこか予想していた通り、こんな別れになってしまったね。

ふいに携帯が鳴りました。
森の入り口で待っててもらっている仕事の先輩からでした。
「なんかアカショウビンが飛び出してきて、そっちの方向に飛んでったけど、来てる?」

そう言い終わるのを聞くより早く、目の前に一羽の赤い鳥が現れた。
立派なリュウキュウアカショウビンがとまっている。
キュンちゃん?違うか別の鳥か。

そしたら、「キュン」って鳴きよった。
家でやってたように、僕の方を見て、頭をクイックイッてした。

キュンちゃんだった。僕を覚えていて、飛んできたのでした。

(頭をクイックイッと揺らすような行動は、僕たちを見つけては何か言いたくて呼んでる時によくやる行動でした。)
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目の前2mぐらいの距離の枝にとまって「キュン」って鳴いている。
先輩によれば、大きな毛虫をくわえていたそうです。
すごい!自分で獲物を捕ったのか!? いつも家では自分でしとめきれず、口先まで運んであげていたのに。
たった一日で逞しくなったなあ。
妻と娘が見たらどんなに感動しただろう。



2016年、夏。これから秋にかけて、沖縄はリュウキュウアカショウビンの渡りのルートの一つになります。
キュンちゃん。この声の主はお前だったりしないかな、って思いながらこの時節の帳をくわえて飛ぶものたちの気配を楽しもうかな。





※野鳥を捕獲・飼育することは「鳥獣保護法」により原則として禁止されています。
今回、やむを得ない状況であったため保護。
その後、野生動物ドクターの長嶺先生がいらっしゃる「ながみね動物クリニック」へ相談、野生復帰のタイミングなどを確認し、鳥屋の先輩方からも助言を頂きながら保護を続けました。
by archae88 | 2016-07-21 17:10 | ●生きもの | Comments(0)

初夏のアコウクロウ

沖縄は真夏のような暑い日々が続いていますが、

夕方になって陽が落ち始めると、とても心地よい風が吹いてきて、

過ごしやすい時間が訪れます。

この黄昏時のわずかな時間に、

沖縄では方言で「アコウクロウ」と名前がついています。


最近は、その時間に娘を遊ばせによく公園へ出かけます。

先日行った公園で、アコウの木にオリイオオコウモリが

実を食べに来ていました。



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よく見ると、あかちゃんがくっついていましたよ♡



実もきれいですね。

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今は、ホルトノキの花も満開です。

細かな花が夕陽の光につつまれて、とてもきれいでした。


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色んな虫も来ていて、木の下は虫の羽音で響いていました。

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娘は顔を真っ赤にして、ずーっと虫を追いかけていました。

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我が家の、初夏の穏やかなひとときでした。

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by archae88 | 2015-06-26 23:37 | ●生きもの | Comments(0)

ハブのはなし

沖縄を代表する蛇、ハブ。
ハブにはいくつか思い出があります。

昔、こんな体験をしました。



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山原、初夏。



西海岸の座津武という場所で虫採りをしていた僕は、ジムニー(当時の愛車)で林道を流していました。

梅雨が明け、虫たちがムワッと溢れかえる頃。
あてどもなく珍虫を追い求めていた僕は、虫たちの気配が気になって気が気じゃありませんでした。

瞳孔ばっくりの挙動不審でしょう。もしもこの時、警察に職務質問されていたら長引くのは必至な感じでした。


緩やかな上り坂を上がりきり、左カーブに差し掛かったとき、前方に白い2tトラックが止まっていました。
狭い道の真ん中に止まっているから、抜こうにも抜けません。それに、後に運転手らしい人がいて、何か道に横たわっているものを覗き込んでいました。

どうやら、蛇を轢いたようでした。それもハブを。

僕は興味本意で車を降り、おっさんに近寄りました。
半袖に作業着ズボンの小太りのおっさんは、僕をチラッとだけ見て、僕が話しかけるより先に、愛想の良い感じで言いました。

「ハブ轢いたけどよー。雌だなあ」
おっさんが言いました。
雌?

「卵があるさー」
見ると、裂けた腹から卵巣のようなものが飛び出していて卵のような物が見えました。

っていうか、体はよじれて皮は裂け、新鮮な肉と内臓が露になって艶々としていて、かなり凄惨でした。

おっさんは何だかばつが悪そうに、あいやー的に頭をかいて、それでも気持ちを入れ換えたようで、明るい感じでまたトラックに乗ってサッサと行ってしまいました。

せっかくだからまじまじと見てやろうと、僕はハブに近寄りました。
前屈みになり、轢かれたばかりの雌のハブの死体を見ました。

さっきまで生きて動いていたとは思えないぐらい、悲惨な姿になっていました。全く動きません。

大きなハブ。1.4メートルぐらいはあろうか。
顔は、まだ綺麗だ。
…これはなんだ?やっぱり卵なのか。

僕はさらにグッと近づこうと、体勢をいったん起こそうとしました。

その瞬間、何かの視線を感じて、ギクッってなった。

瞬時に、視界の端にいる視線の主をとらえた。

僕とハブの死体から少し離れた路肩の茂みから、別のハブがこちらをジーッと見ていました。

僕はぎょっとなって、明瞭に怯んだ。

しばらく、思わず視線を交わした。

…頭のサイズから見て、死んでいるハブと同じぐらいの大きさだ。
なんだ?何してる?

突然、怖くなりました。
子供が恐々犬を追い払うように、僕はシッシッと茂みのハブに向かって威嚇しました。

だけど、ハブは僅かに顔を揺らすだけで、なかなか動こうとしない。ジーッとこちらを見ている。

こいつは何か考えている?

僕はもう完全に恐々と、シッシッとした。

ハブは、ゆっくりと、渋々と、名残惜しそうに茂みの中に踵を返した。

よし。いなくなった。

ハブが茂みの奥にいなくなってから、ゆっくりと、轢かれたハブに視線を戻した。

…。
さっきのハブはこいつの仲間なのか。こいつを気にしているのか。つーかヘビってあんなことするのか。あいつは何してた?
色々な疑問が頭をよぎりました。

ふと視線を感じた。

僕はゾクッとした。

見ると、なんとまたあのハブが同じ茂みからこちらを見ている。

真っ直ぐに、目が合った。瞬間、全てを悟った。

このハブの夫だ。

あの視線は僕を射ぬくためなどではなく、僕の向こうの彼女を見ていた。
横たわって動かなくなった妻の死体を見ていたのだ。

さすがに、死んでいることはわかったのだろう。そんな気がした。

僕にはハブの気持ちはわからない。ハブ語も知らない。

ただ。

あの目は泣いていたのだろう。
相方を置いては行けなかったのだろう。

僕は、悲しいような恐ろしいような気持ちを押さえつつ、逃げるようにその場を離れました。

6月の頃、太陽と森がとても仲良くて、行けばいくほど生きものの匂いが濃くなって、期待と興奮で一人だとむせかえりそう。
命の活気に満ちた、木漏れ日の差す林道で、一つの命が消えていました。もしかしたらいくつかの命が。




さて、2015年1月。

最近、猫と小鳥の轢死体をよく見かけます。
もはや日常の光景とも言えます。

死んでいる彼らそれぞれがドラマの主人公で、何かの最中に突然命を落としていたとしたら。
きっと彼らは、自分が死ぬなんてわからなかっただろう。

そう考えると、何とも言えない気持ちになります。

あの夫婦ハブはどうしただろう。あの時、僕が去ったあと、寄り添ったのだろうか。

そもそも夫婦なんて。

僕の単なる想像に過ぎないけれど。



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ハブの脱皮殻。
by archae88 | 2015-01-31 10:07 | ●生きもの | Comments(2)