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アルカエの日々のこと

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カテゴリ:●みつばち( 33 )

春のものおと

暖かくなってきました!
こんな日はハチたち、騒がしく飛び交っているだろうな。
そわそわしながら内検に行ったら、春を感じさせる物と音を見つけました。


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いつの間にか大きな無駄巣ができていました。



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今の巣のままでは卵を産むスペースが足りない!と、みつばちが自分たちで巣を増築していました。

巣を増築するには多くのエネルギー(はちみつと花粉)と蜂手(内勤バチ)が必要ですから、これができるのは日長、開花、気温が変化してきた証です。
つまり、咲いている花が増えてきて気温も暖かく活動しやすくなり、みつばちたちが繁殖期に入って増えてきているわけです。



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新しい女王蜂も羽化していました。真ん中にいるおなかに縞模様がない大きなハチが女王です。


新しい女王は「ウェーンウェーンウェンウェン...」と盛んに鳴きます。
だからどこにいるのかすぐにわかります。
新女王をよく見ると、翅を小刻みに震わせてお腹にあてています。この振動で鳴き声の音を出しているのです。
この音を、働き蜂やまだ出てきていない女王に伝えることで、自分がすでにこの巣で生まれていることをアピールして、この巣は私が女王をやる!と、他の女王を牽制する狙いがあります。

でも、春は妄想も繁殖期です。
死ぬまでの一生を、子を産むためだけに捧げる女王としてのさだめを生まれながらに悟った若い娘が、産声にしてすでに一生分の泣きごとを込めながら孤高たる女王に変貌していく様にも聞こえてきます。

実際、このまま放っておくと女王同士の殺し合いが始まり、生き残ればダイエットをして大空に交尾をしに飛び立つ試練が待っています。
うまく交尾が済めば、あとはひたすら子を産み続けます。

女王とは言うけれども、女王蜂は子を産む役割を担っている有殖虫に過ぎません。
子を生むことだけに専念させるために周りの働き蜂は世話をしますし、子の産みが悪くなればその働き蜂によって生きたまま巣から追放されます。

この無駄のない生き方にあこがれも抱く一方、人でよかったと、どこか安心もしてしまうのです。

特に雄バチなんて...。みつばちの世界を擬人化したらすごそうです。



みつばちに限らず、飼育している生き物が餌を食べたり繁殖したりするのは本当に嬉しい。
夜も朝もなくかけた愛情という名の手間が間違いじゃなかった、応えてくれたって思えて、おなかいっぱいな気持ちになります。

なんか、今年は野花の咲き具合が良さそう。感覚だけど。
春のはちみつの収穫に向けて、ハチたちと気合入れてきます!


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庭のメイフラワーに訪れたみつばち。うちではなく誰かが飼っているもふもふです。








by archae88 | 2018-03-08 10:23 | ●みつばち | Comments(8)

実り

沖縄は昨日で旧盆が終わりました。
今朝はなんとなく秋めいた風が吹いていて、
夏の終わりを感じましたが、
お昼間になると太陽じりじり。。
あぁ。気のせいでした。

さて、みなさま、この夏いかがお過ごしでしたでしょうか。

今年は受粉をお手伝いした農家さんの方々から、

立派なマンゴーがたくさん送られてきました〜!
ありがとうございます!!
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ハウス内は本当にとても暑くて作業は大変過酷です。
毎日のご苦労を知ると、より実りは嬉しくありがたく思います。
どれも本当に美味しくて贅沢で幸せな毎日でした。
皮のぎりっぎりまで、スプーンでこそいで頂きました。
お心遣いありがとうございました!

生き物は愛情かけた分だけ返してくれる。
と、夫はよく言います。

マンゴーは、同じ品種でも作る人で味がさまざま。

食べると作った方の気持ちみたいなのが見える気がします。
おもしろい果実ですね。

樹齢何十年ものマンゴーの木を見させてもらったりすると、

あたりまえだけど、

あぁマンゴーは「木」の実なんだなぁと思います。

木をずっと育てている農家さんもすごいなぁと思います。


来年、みなさまも
ぜひ食べくらべされてみてくださいね!



まだまだ暑いので、みなさまご自愛くださり

あと少しの夏、内地は初秋でしょうか、

旬のものを食べて元気にお過ごしくださいね☆




by archae88 | 2017-09-06 23:03 | ●みつばち | Comments(0)

みつばちで花粉交配

世界で作られている人間の全食糧のうち、その35%はみつばちを主体とした花粉媒介動物の授粉によって生産されている、という報告があります。
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◆おいしいマンゴーの生産にもみつばちの授粉が一役かっています



果物や野菜などの農産物は、農産物である以前に植物なので、人が食べる部分がいわゆる『実』である場合、その元となる花の受粉が欠かせません。

それを、膨大な人数が食べる分だけ受粉させるとなると、人の手でやっていたのでは到底追いつかないため、みつばちの<花を訪れ蜜や花粉を集める生態>を利用してみつばちに授粉してもらいます。

実際には、目当ての作物が栽培されているビニールハウスの中にみつばちをコロニー(巣箱)ごと引っ越しさせて、花が咲いている期間中、ハウスの中で生活させます。
ハウスの中にはその作物の花しか栄養源がないので、みつばちは花を訪れることを余儀なくされます。

ビニールで外界と隔絶されている以上、ハウスの中は非自然的な環境であることに変わりはありません。
ハウス内に導入されてしばらくは、みつばちたちは右往左往して自らのおかれた状況の把握に努めます。

立体的な空間の広さに制限があって、閉鎖された風が途切れた世界に戸惑うのでしょう。ビニールの隙間にひっかかたり、困惑したように一箇所に執着する個体も出てきます。

単一の花粉に依存するのもみつばちの健康上本当はよくありません。花によって栄養条件が違っていて、メインはあれど色々な花を訪れることでみつばちたちは元気に生きています。
授粉期間中の一時期だから、なんとかコロニーを維持していますが、これが数か月も続くようであれば、そのコロニーは滅びてしまいます。

そういった様々な障害によって、みつばちのハウス内授粉の裏では、実はかなりの数のみつばちが命を落としています。

それでも、このみつばちの力を借りたいのです。

何千万年もそうしてきたハナバチ類の仕事は、人のそれに比べると迅速かつ的確、丁寧かつ自然の業です。

だから、力を借りる、飼育する側としては、みつばちができるだけ元気に、また最大限能力を発揮できるようにフォローしないといけません。

過酷な状況に耐えうる強いコロニーを選別し、導入前にたっぷり花粉を溜めた板を持たせ、必要とあれば砂糖水を非常食として与えます。高温になりがちなハウス内での巣箱への日よけの設置も必要です。

また、お借り頂く農家の方にも、留意して頂くことはあります。
みつばちの訪花活動は25℃ぐらいが最も活発で、ハウス内の温度が30℃以上になると授粉効率が悪くなります。
そこで、できるだけハウス内を換気し、気温上昇の抑制に協力して頂くことがあります。

作物に農薬を使う場合にも、薬が有効期間中はみつばちをハウス外に出していただくことと、なるべくみつばちに害の少ない農薬の使用を検討して頂くなど、お願いさせて頂くことがあります。
授粉効率の悪化は奇形果になることにもつながりますし、みつばちの減少は受粉率の低下に直結しますので、農家の方にとっても虫(無視)できないものです。

そうしてこうして、花が咲き終わる頃には授粉が完了しているわけです。

みつばちは、自らの巣の食糧確保のために花から花へ蜜や花粉を求めて移動しているにすぎないのですが、花粉もみつばちの体にくっついて移動するので、それが結果的に作物の授粉になっています。
約千数百~数千匹(※1)というみつばちが毎日ひっきりなしに次から次へと花を訪れるから、膨大な数の花の授粉も可能なわけです。

その恩恵を身近で感じられるものにイチゴがあります。
クリスマスケーキでおいちく食べたイチゴは、みつばちの授粉なしでは食卓に上がることはほぼ無いと言われています。
ほかにも、メロンやスイカ、アーモンドなど様々な農産物の生産も、みつばちの授粉なしでは安定供給は望めないようです。
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◆みつばちの花粉交配の勉強のために訪れた本土のイチゴ狩りハウス。みつばちたちの働きでりっぱなイチゴが沢山なっていました



意外なところでは、牛肉やチーズなどの乳製品も同じといわれています。世界に供給されるほどの数の牛たちを育てるには、毎日大量の飼料が必要です。その飼料となる草本などの授粉をみつばちが行っているというのです(もちろんみつばちだけではないでしょうけど)。

沖縄では、マンゴー、カボチャ、スイカなどの授粉にみつばちが使われています。
時期になると、これらの農産物が地域のファーマーズマーケットを賑わしているのはみつばちの仕業がほとんどです。

養蜂業といえば、『はちみつ、みつろう、ローヤルゼリー、プロポリス』が注目されがちですが、実は生産額は『花粉交配による野菜や果物などの生産物』がメイン(※2)です。

沖縄も例外ではなくて、温暖な気候が年間を通してみつばちの繁殖に適していることなどから、むしろ花粉交配用のみつばちの生産に関して言えば、日本一注目されている場所といっていいくらいです。

身の回りの先輩養蜂家たちも、本土に向けてはちみつではなくみつばちそのものを販売・出荷されて生計を立てている方が多いです。

こうした花粉交配用のみつばちは、使用者である施設園芸農家様に向けて飼育管理マニュアルも作られていて、インターネットから自由にダウンロードできるようになっています。

マニュアルには、ハウス内でみつばちを飼う際の詳しい方法が書かれていますが、『ハウスで利用する場合の留意事項』の章の最後、『利用期間の終了後、みつばちが残っている残っていないにかかわらず、伝染病の感染源になるのを防ぐ目的で、必ず焼却処分します』と書かれています。

花粉交配用に購入したみつばちはほったらかしにして、不衛生になったりするなどして伝染病の発生源にならないよう、授粉させた後は巣ごと燃やして殺処分しましょう、ということです。
厳しい処遇ですが、下手に放置して伝染病を広げてしまって、地域レベル、県レベルで養蜂場ごとみつばちを焼却処分する事態になるよりはまし、というわけです。
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◆年に一回の伝染病検査。市の職員と家畜保健所の職員が検査しに来ます



でも、必死に生きようとしたみつばちを、用が済んだら燃やしていなかったことにするというのは、想像するとちょっと切ないです。

焼却処分しなかったとしてもハウス外に放置し続けていれば、やがてみつばちたちは近隣の林に逃去し野生化するでしょう。そうなると、伝染病蔓延の恐れはもちろん、その地域の在来生態系にとっても悪影響となりかねません。

何より、せっかく良い虫のみつばちたちがもったいないです。殺さずに済むのならそれにこしたことはありません。

花粉交配用みつばちの販売事業において利益を第一に考えた場合、みつばちをとにかくどんどん増やしてじゃんじゃん販売したほうがいいことはわかります。
言い方が悪いのでみつばちに知れたら刺されそうですが、再利用するのは利率が低いのでどんどん消費(死)してもらって売る方にシフトしているわけです。

でも、みつばちがなるべく死なないように管理し、なんとか生き延びたコロニーはちゃんとケアすればまた働いてもらえるぐらい元気になりますし、さらには分家してコロニーの数も増えます。
長い目で見た場合、結果的にこちらのほうがより『みつばちに長くしっかりと働いてもらえる方法』のような気がします。
これも刺されそうです。明日の内検で刺されそうですね。

それに、県外にみつばちを出荷する場合、みつばちに抗生剤を投与することが義務付けられています。先に述べました伝染病予防の観点からです。
僕たちのみつばちには、これまでもこれからも農薬や抗生剤などを使わずに育てていくので、そういう部分でもなじまないやり方です。
そういう部分について書いています。よろしければご覧になってください→◆無農薬のはちみつ

だから、みつばちを売りっぱなしにするのではなくて、貸し出しという形でこのみつばちの力を借りることにしました。
それを、手の届く範囲の沖縄県内に限定して行っていきます。使い捨て、使い殺しではなくて、みつばちの力を活かしてやりたいです。

刺されたら痛いし、怒らせたら大変だし、かなり恐くてあまり可愛いとは思わないけど、いつまでも見ていてあきのこないこの素敵な虫には、色々なことに気づかせてくれた恩があります。


冒頭でも触れましたが、世界で作られる人間の食糧のうちの約1/3をみつばちたちが作っているそうです。

でも、世界で作られる人間の食糧のうち、約1/3は食べられずに捨てられている、という報告もあります。

せっかく、虫たちに働いてもらったのに、働いてもらったあとには泣く泣く?焼き払って処分したのに。
人間は、作ってもらった食べ物を食べもせずに全部捨てているなんて。
これが本当なら、いよいよ浮かばれませんね。

みつばちの恩恵に、僕は素直に「ありがとう」と思えないのは、自分を含め身の回りの『無駄』をひしひしと感じているから、なんだか後ろめたいからかもしれません。
がんばっているみつばちを見ると、ありがとうより「ごめんなー」と言いたくなります。

それにしても虫の能力ってすごいですね。


※1
外勤蜂(外に出かけて蜜や花粉を集めてくる役目のハチ)の割合は、巣箱の中にいる総個体数の15~30%といわれている。アルカエの貸出し巣箱の最小単位は約八千匹(約二千匹の巣板×4)なので、1200~2400個体ぐらいの外勤蜂が授粉を行うことになる。

※2
みつばちの生産額(みつばちが直接・間接的に生産したものの金額)約3500億円のうち、70~175億円ぐらいがはちみつ、ローヤルゼリー、プロポリスなど、その他3325億円以上が花粉交配による野菜や果物などの生産物、といわれている。




アルカエのみつばちの貸出しに興味がおありの方は、よろしければこちらの記事もどうぞ→◆花粉交配用みつばちの貸し出しの予約を承ります




参考文献
■奥村隆史、木村澄、渡部和夫、1992、セイヨウミツバチの飼育群における外勤蜂の群全体に占める割合 および群の移動と外勤蜂の個体数の減少、日本応用動物昆虫学会大会講演要旨(36).
■Jeroen P. van der Sluijs, Noa Simon-Delso, Dave Goulson, Lura Maxim, Jean-Marc Bonmatin, Luc P. Belzunces、2013、ネオニコチノイド系農薬 ハチの異変 花粉媒介者サービスの持続性.
■一般社団法人農協協会、2014、農業協同組合新聞【電子版】農薬の使用規制でミツバチは救われるのか http://www.jacom.or.jp/nouyaku/news/2014/03/140320-23709.php.
■国際連合食糧農業機関、2011、世界の食料ロスと食料廃棄 その規模、原因および防止策、社団法人国際農林業協働協会.
■農林水産省、2013、食品ロス削減に向けて 「もったいない」を取り戻そう!.
■養蜂レポート、2011、ミツバチ「世界の問題」になる http://youhou1.sakura.ne.jp/ecology-6unep-yhr.html.
■2009、ハチが死にゆく理由 Why are they dying? http://www.ni-japan.com/link/bee/NIJ113bee.htm、ニュー・インターナショナリスト・ジャパン.
■飛川 光治、2015、蜜だけでないミツバチのはなし、岡山県農林水産総合センター.
■2015、90億人の食 希望のミツバチ  http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/15/041900003/042000004/、ナショナルジオグラフィック日本版.
by archae88 | 2016-01-09 00:47 | ●みつばち | Comments(0)

花粉交配用みつばちの貸し出しの予約を承ります

来年2月頃に開花するマンゴーの授紛を請け負うみつばちの貸し出しの予約受け付けを開始致します。
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◆マンゴーの花を訪れるみつばちと出来始めの実。
みつばちが花々を訪れ、花の上で動き回ることで、その体に付いた花粉もおしべとめしべ間を移動し、結実に必要な受粉が行われます。小さな花ですが、やがて真ん中に見えるめしべの子房が緑色にぷくっと膨らんできます。これがマンゴーの実の始まりです。




沖縄本島でマンゴーを育てていらっしゃる方で、果実の収穫に向けた花の受粉にアルカエのみつばちを使ってみたいという方は是非ご連絡を下さい。
お電話、メールどちらからでも結構です。
みつばちの導入から返却までの流れや料金のことなど、詳しいご説明をさせて頂きます。

料金は日額で設定しておりますので、開花の状況に合わせてご利用頂けるとともに、みつばちを購入するより経済的に花粉交配が行えることと思います。

今回は中部地区の方を想定しておりますが、北・南部の方もお気軽にご相談下さい。数に限りはございますが、可能な限り対応させていただきたいと思います。

蜂たちと一緒に、大事な収穫のお手伝いができるよう頑張りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ご予約、お問い合わせはこちらからお願い致します。

phone:090-9783-6862(名嘉)
mail:archaehoney@gmail.com 


花粉交配についてはこちらの記事をご覧ください↓

by archae88 | 2015-12-27 04:14 | ●みつばち | Comments(0)

じゅんさん

今年の冬の終わり、とあるウチナーンチュに出会いました。


2月、沖縄本島中部のうるま市。
プロのマンゴー農家でもある養蜂家の先輩に紹介して頂き、その方と初めて対面しました。

僕が先輩に、『マンゴーの花粉交配(※)に挑戦してみたいので中部地区でマンゴーを栽培している農家さんを紹介してくれませんか?』
と頼み込んだのがきっかけでした。



この方、じゅんさんといいます。

マンゴー以外にも、素人の僕からすれば見たことも聞いたこともないような果樹や野菜も育てています。
何だかよくわからない植物たちだけと、なんだろう、みんな良く生えてる!



植物のさわり方が違うなと、最初に思いました。荒いように見えてそうじゃなく、ママがベイビーを抱き寄せるように丁度良い。
生きた植物をずっと相手にしてきたんだろうなって、思いました。

実際、何十もの植物を育てているこの道の玄人なんですが、話をしていくうちに、タダ者ではない、むしろ植物に対して少し変態であることがわかってきました(笑)。

果樹や野菜、というより植物のことを、この人は信じています。
人よりも多く、太陽を仰いで月の下を歩き、土を嗅ぎ水を撫でているうちに期待と妄想が育ちすぎたのか?
しかし、手をかけた分だけ生き物が期待に応えることを知ってしまっている。

生きものは、こちらが見た分だけ見ごたえが出てきます。
生きもの飼育が好きな僕もよく思うことです。

手をかけて管理し、その生きものにとって少しでもベストな状態に近づけることで、本来の美しさや持ち味を発揮します。

熱帯魚なども、手をかけた分だけ良い発色をし、ひれは元気にピンとなり、魚もまんざらでもなさそうに水の中からこっちを見ます。
そんな経験あるのではないでしょうか?

肉食性の昆虫も、ちゃんと飼育していると、与えた獲物にがしっとしがみつき、くりっとしたお目目のまま食べつくしたかと思えば、ひっそり「ウフフ…」って感じで物陰で休んでいます。
もちろんその種に合った『手のかけ方』が必要で、環境だけベストにキープし、観察はできるだけしない方がいいのが良い手のかけ方なやつもいます。

植物なんて、反応が動物よりは遅い分、よりはっきりと『応え』が出るのではないでしょうか。
僕なんかがうかがい知れるのはここまでですが、この人はその先を見ているに違いない。
こんな人が作るものは、それはきっと美味しいだろう。

じゅんさんは無農薬でマンゴーを育てていました。肥料も、拾ってきた落ち葉をまく程度だそうです…。
「農薬は使わんでもなるよ?屋根だけで育ててたこともあるよ。肥料もいらない。」
じゅんさんは平然と言いますが、どの発言もインパクト大でした。
それだけ、僕はマンゴーのことを誤解していたみたいです。

でも、肝心なのは、無農薬とか肥料を使わないとかそういったことではなくて。

じゅんさんは、なんともグッとくる考えを持っていました。


じゅんさんのすごいところに、というか、僕が常々尊敬できる人間とは、「素直な人」です。
いいものはいい。悪いことをしたと思うならごめんなさい。それがほしけりゃそれください。ありがとう。
本当は歳も体裁も関係ないはずです。

型にはまらず、良いと思うところは取り入れる。
味も体にも、良いものを作ることに関して、じゅんさんは素直だなーと、感じます。

いらないものは使わない、ただし、沖縄でこういった植物を栽培する時点でもう自然ではない、だから必要な管理は人間がきちんとして、その種に出せる本来のちからを引き出す。

野生状態と近代農業の技術の融合を、じゅんさんは楽しみながら実践しているようです。


ところで、マンゴーは、その実の赤を深くさせるために実を紐で枝ごと吊り上げて陽に当てるのが常套ですが、じゅんさんはかつてはそれさえもやっていなかったそうです。

以前、森の中にある農園を管理していた頃に育てていたという、吊っていないマンゴーの写真を見せてくれたことがあります。

マンゴーは手のかかる果樹だと聞きました。味と同じくらい、もしかしたら味よりも厳しく見た目が大事だからです。
だから、ハウス栽培が基本であり、吊り上げるし、見た目を損ねる害虫を大量の農薬で徹底的に叩きます。

無農薬で、マンゴーの栽培ってできるんですね?
吊らなくても、こんなに立派な実を付けるんだ。

写真を手に「マンゴーは木の実だった…」と当たり前のことに密かに驚き、妙に感心しながら緑の宙に浮かんでいる惑星のようなマンゴーたちに見とれました。

その美しさと、見慣れない光景、だけどそれがしっくりとくるある種の異様さに、唸ったことをよく覚えています。



そんなじゅんさんのマンゴーの花粉交配を、アルカエの蜜蜂たちが任されました。

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マンゴーの花


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緑の粒が、マンゴーの実のはじまり



ミツバチたちも、とっても頑張っていましたよ。

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無農薬のマンゴーで花粉交配をやらせていただけたことは本当に幸運でした。
蜂たちが少しでも死なずに働けるほうがいいですもんね。今後、無農薬農家さん限定かな?




そして、この度、そのマンゴーたちが食べ頃を迎えましたよーーーー!!

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ある時、じゅんさんが

「たけるー、結局最後は人の愛情がつくるんじゃないか~」

と言っていました。

だはず。

だからこんな味なんだはず。ほんとに美味しいんですよこのマンゴー。

ぜひ、食べてほしい。

じゅんさんと会えたご縁に感謝。これからが楽しみです。








マンゴーも植物なので、あの、美味しい立派な実をつけるためには、その元になる花の授粉『花粉交配』が必要になる。
近代農業においては通常、人の手ではなく、虫の手(脚)で行われる。人の手ではあまる膨大な花の数も、ひっきりなしに花に訪れる習性を持つミツバチが何千匹もいれば、すばやく確実に、しかもむらなく授粉が行われる。
この習性を利用し、養蜂家がマンゴー、イチゴ、カボチャ農家などに花粉交配用のミツバチを販売、貸し出しを行う商いがある。

◆アルカエは、この販売ミツバチの末路を重く受け止め、沖縄島内で貸出のみを行っています。

ちなみに、マンゴーでは、ハエによる花粉交配もまだ行われています。しかし、安定した着果率や衛生面のイメージ、管理面のコスパなどから、ミツバチによる受粉が浸透してきています。冬の間、マンゴーハウスの近辺がくさくなるのはそのためです。
by archae88 | 2015-07-18 12:38 | ●みつばち | Comments(0)

無農薬のマンゴー

今年の2月。まだ肌寒い早春の頃。

実は、今年2月。

私たちのミツバチは、マンゴーの授粉のお手伝いをしていました。

その授粉をお手伝いしたマンゴーが、

今、たくさん実って、食べ頃を迎えています!

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小さな花のつぼみの時から実がなって色づいていくまでを

ずっと見させて頂いてるので、とっても感動しています。

ミツバチ達がぶんぶんがんばっていた甲斐も

少しはあったのかなぁと嬉しく思います。



しかも、こちらのマンゴー。なんと完全無農薬!

*化学肥料、動物性肥料、消毒剤など使用せずに作られています。

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子供もまるかじりして食べれる!すごいですね!

見た目もとっても美しい色で、味が本当においしい!

甘みもしっかりとあり、口に入れるとすごく香りが広がります。


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そして、なんと!

とっても直前なのですが、

今週末7/19(日)のopenの時に、

こちらのマンゴーも一緒に

販売することになりました!



当日は試食もあるそうですので、

興味のある方はぜひぜひご来店ください☆

(贈呈用でお探しの方もぜひ!立派なマンゴーです!
私も贈呈用で購入させて頂きましたよ♪)

アルカエのミツバチがお手伝いした無農薬マンゴー♡

すごくすてきなご家族が作られています♡



また詳細は近々、ブログにてご紹介したいと思います。


お待ちしてます☆





*私たちアルカエのミツバチもダニ駆除剤や抗生剤などの
農薬をいっさい使わず育てています。



by archae88 | 2015-07-15 11:25 | ●みつばち | Comments(0)

採蜜体験 浮島ガーデンさま

昨日、いつもはちみつを置かせて頂いている

浮島ガーデンのオーナーご夫妻が取材を兼ねて

採蜜体験に来てくださいました!

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販売してくださる方が、こうして実際に現場に来て見てくださるなんて、

とてもありがたく嬉しい限りです。

オーナー様はいつもこのように生産者の元へ直接訪ねて

取材を重ねられています。

色んな生産者の方のお話も聞くことができて、

私たちもとても勉強になりました。

またみなさまの琴線に触れるようなはちみつがお届けできるように、

がんばりたいと思います。

朝早くから遠い所、本当にありがとうございました!

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浮島ガーデン様 HP →
by archae88 | 2015-06-22 23:30 | ●みつばち | Comments(0)

はちみつの木

先日。私の今までで一番すきなイルミネーションを見つけました。

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娘はこれを、「はちみつの木」と言っています。

このイルミネーションは光が動いていて、

雫が落ちているように見えるんですね。

「はちみつの木から、はちみつがたくさん落ちてきて、

パパとママが箱もってきて、たくさんはちみつが採れてよろこんでる」

のだそうです。笑。

こどもの想像力はすてきです。







今、冬のはちみつの準備、しています。

あとは、気候に恵まれ、花が虫を呼んで、

ミツバチたちががんばってくれるのを私たちは支えるだけなのですが。。

寒そうに身を寄せ合って、がんばってくれています。

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蜜蓋もかかってきています。

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冬のはちみつは、樹木からの蜜です。

お届けできるかどうか、まだ分かりませんが…

お届けできそうになったら、またお伝えします。

どうか、娘の描いた想像のようになりますように。
by archae88 | 2013-12-03 17:45 | ●みつばち | Comments(0)

秋の報告…

悩んでますね…

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困ってますね…

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この方は悩んでますが、ミツバチたちは元気です。

いつも、ハチたちのことを想ってくださるみなさま、ありがとうございます。

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書きかけでまたまたアップが遅れ、秋はもう終わったの・・かな・・

秋の報告です…




困ったことのひとつは、スズメバチでした。(今もまだ来ます・・)

1時間くらいで、こんなに来ます。

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彼らは肉食なので、ミツバチの巣の入り口までやってきて、

一匹一匹連れ去ります。空中キャッチもします。

ミツバチたちは怖がって外に出なくなり、

蜜や花粉を集める量が減ってしまう…

ミツバチたちも、何度も襲来するスズメバチと懸命に闘っていました。

巣の下にはたくさんのミツバチの死骸がありました。

スズメバチの足に噛みついたまま死んでいるミツバチもいました。涙。


という被害はありますが、できることはもっとあったし実力不足。

言い訳ですね…



夏の暑さでのハチの減少と、

初秋の気温の高さ、花の時期、などタイミングが合わず、

夏の立て直しに時間がかかってしまいました。

秋のはちみつは溜まってきてましたが、

立て直しを優先しました…

ご予約もいただいておりましたが、本当に申し訳ありません。



私たちもまたたくさん勉強させていただきました。

生き物と仕事をすることに日々難しさを感じますが、

人主体だけにならないやり方で、

どうにかがんばっていきたいなと思います。

いつも、ブログを見てくださったり、メールをくださるみなさま。

本当に励みになります。ありがとうございます。

未熟な私たちですが、また応援していただければ幸いです。



少し前より、冬のはちみつ の準備はしております。

気候や花の具合もありますのでお届けできるか、

お約束はできないですが、ブログアップしております。

よろしければご覧ください→
by archae88 | 2013-12-02 23:00 | ●みつばち | Comments(0)

ドラゴンフルーツの花

ドラゴンフルーツの花は夕方より咲き始めて、

翌朝にはしぼんでゆきます。

なので、

みつばちが活動を始める夜明けから、花がしぼむまでの数時間にだけ、

この花にたっくさんのみつばちが来ているのが見れます。

主に花粉を集めています。




ぶーんとやってきて、

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花の中から出てくるころには、頭まで粉っこなになってます。

みつばちは、好きな花にいる時はすっごく夢中になってます。

こんな時は、とっても近くまで近づいても気づかないくらいです。

おもしろいです。



もうさすがに今年は咲かないと思いますが・・

来年、早起きしたら観察してみるとおもしろいですよ。

なんだか、得した気がします。笑。
by archae88 | 2013-10-15 15:02 | ●みつばち | Comments(0)